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Trans-local Magazine : 
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都市の変わらなさに戸惑うとき
私たちのすること
Purchase  →  Issue 02
Introduction
変わらない都市の現実に、
私たちはどのように介入するのか?
MOMENTは、あらゆる地域や分野を横断しながら、新しい都市のあり方を探索する人たちのためのトランスローカルマガジンです。創刊2号の特集は「都市の変わらなさに戸惑うとき、私たちのすること」。時代や情勢が大きく動くとき、浮かび上がる膠着した私たちの社会の基盤となるシステム—人はその変わらない現実と向き合いながら、どのように介入するのか。デトロイト、台北、鳥取などを訪ね、地域に深く根ざしつつも臆さず変化に踏み出すトランスローカリストたちの実践を探索します。

デトロイト・オルタナティブ・シティガイドから、台湾の公共空間スタディ、本屋とパン屋とオールドスモークサウナをめぐる鳥取・岡山の旅、香山哲の新作コミック、磯野真穂と植本一子の対談、サンフランシスコの路上の岩に関する報告......などなど、2号にしてフルリニューアルでお届けします!

Purchase
MOMENT 2:都市の変わらなさに戸惑うとき
私たちのすること
発行:リ・パブリック
発売:2020年6月1日
サイズ:B6版変形
ページ:162    
言語:日本語
ISBN :978-4-9910759-1-9
価格:印刷版:1800円+税 / 電子版:1500円+税
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Feature 1
ノースエンドへようこそ
宇宙船が紡ぐ都市のイメージ
Akoaki
2014年、デトロイト・ノースエンド地区に宇宙船型のモバイルDJブースが出現した。この宇宙船—マザーシップをつくったのが、地区を拠点とする建築とデザインのスタジオ、Akoaki(アコアキ)だ。

小さな文化拠点を街のあちこちに埋め込みながら、都市のイメージとナラティブを刷新し、新たなガバナンスを構築するAkoaki。共同創設者・代表のアニャ・シロタ氏を訪ね、彼女らの実践とその背景を聞いた。
Detroit
Feature 2
台灣的公共小客廳
Studies of small public living rooms in Taiwan
古風小白屋 / ParkUp by Plan b
都市のパブリックスペースをめぐる感覚が変化している。公園などの公共空間に人々のオーナーシップが注入され、逆に住居などの私的空間にシェアの経験が入り込んでくるなど、公的領域と私的領域が滲み合う現在。

古風小白屋とParkUp(パークアップ)。台湾で生まれたこの2つの取り組みはまるで拡張されたリビングルーム。住民が自分たちの場所であることを実感できる、これからのパブリックスペースのあり方を探る。
Taipei
Feature 3
FOOD FOR TRANS-LOCAL
これからの地域の糧を探して 鳥取・岡山篇
汽水空港 / パブリックハウス&サウナ久米屋 / タルマーリー
たった3坪の小屋からDIYでつくられた書店、人口30人の集落に生まれたスモークサウナ、野生の菌で醸すベーカリー。街の人が日々行き交い、頭と身体の糧(Food)を得る場を訪ねて、鳥取・岡山を巡った。


身近にある素材からブリコラージュすることで、自分たちの暮らしをつくりながら、地域内外の人を自然につなげていく。彼ら彼女らの実践から、地域に深く根ざしながらも、その先の風景を形づくるトランスローカルのあり方を考える。
Tottori / Okayama
Special
漫画 : 将来の集落
香山哲
最新刊『ベルリンうわの空』をはじめ、日常生活に起こるさまざまな出来事を独自の視点で切り取る気鋭の漫画家、香山哲による新作連載コミック。

今号では「毒かどうか」「ルービックマヌーバー」2本の短編を描き下ろし。現在の世界が何度も滅亡した後に人類が形成するかもしれない、さまざまな形の集落を描く。
Index
目次
デトロイト郊外にあるアーバンガーデンのヤギ
Photograph by Jarod Lew
スピーカーからキジまで、街のアイコンが散りばめられたAkoakiのアーチ
Photograph by Anne-Laure Lechat
世界中からレコードマニアが集まるPeople Records。
Photograph by Jarod Lew
200年近い歴史を持つイースタン・マーケット脇のストリート
Photograph by Jarod Lew
地元の人が集うランドリーカフェ、The Commons
Photograph by Jarod Lew
「移動式デトロイト文化審議会」で話す地元アーティスト
Photograph by Doug Coombe
Akoakiメンバーとオフィス
Photograph by Jarod Lew
Stockist
お取り扱い情報
【 関東 】
東京 — SPBS SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS 本店
東京 ― 代官山 蔦屋書店
東京 — 六本木 蔦屋書店
東京 ― SPBS TOYOSU
東京 — SPBS TORANOMON
東京 — 3331 CUBE shop&gallery
東京 — 青山ブックセンター 本店
東京 ー BOOK SHOP 無用之用
東京 ー NENOi
東京 ー MUJI BOOKS 銀座
東京 ー MUJI BOOKS 恵比寿アトレ
東京 ー 本屋 B&B
東京 ー Title
東京 ー BOOKSHOP TRAVELLER
東京 ー BREWBOOKS
東京 ー 二子玉川 蔦屋家電
東京 ー YATO
東京 ー タコシェ
東京 ー 本屋イトマイ
東京 ー SUNNY BOY BOOKS
神奈川 ー DAILY SUPPLY SSS
神奈川 ー 真鶴出版
神奈川ほか ー 移動式本屋 BOOK TRUCK
群馬 ー REBEL BOOKS

【 北海道 】
北海道 ー THE YARD

【 東北 】
岩手 ー BOOKNERD
宮城 ー ペンギン文庫
宮城 ー 曲線

【 中部 】
新潟 ー ウチノ食堂
富山 ー ひらすま書房
福井 ー HOSHIDO
長野 ー 栞日
愛知 ー On Reading
【 近畿 】
大阪 ー 柳々堂
大阪 ー Coffee Books Gallery iTohen
大阪 ー 梅田 蔦屋書店
大阪 ー MUJI BOOKS グランフロント大阪
大阪 ー スタンダードブックストア
大阪 ー FOLK old book store
京都 ー 恵文社 一乗寺店
京都 ー ホホホ座 浄土寺店
京都 ー 京都岡崎 蔦屋書店
京都 ー MUJI BOOKS 京都山科
京都 ー 誠光社
兵庫 ー VIVO,VA
兵庫 ー KITSUNE BOOK & ART
和歌山 ー WHEELACTION

【 中国・四国 】
広島 ー READAN DEAT
広島 ー 広島 蔦屋書店
鳥取 ー 汽水空港
鳥取 ー 本の学校今井
岡山 ー 451BOOKS
香川 ー 本屋ルヌガンガ
徳島 ー 豆ちよ焙煎所
愛媛 ー 蛙軒

【 九州 】
福岡 ー 六本松 蔦屋書店
福岡 ー MUJI BOOKS キャナルシティ博多
福岡 ー MINOU BOOKS AND CAFE
福岡 ー ルリユール書店
福岡 ー 観光社
福岡 ー BOOKSHOP 本と羊
熊本 ー 長崎次郎書店
熊本 ー 長崎書店
熊本 ー ひなた文庫
大分 ー カモシカ書店

※ 現在、販売店様と直接取り引きさせていただいております
書店の方に限らず、お取扱いに興味のある方はこちらからお気軽にお問い合わせください。
2020年7月22日 更新
News
ニュース / イベント情報
2020 6/1  —  moment第二号を販売開始しました。
2019 7/1  —  関西圏でのお取り扱いが増えました。
2019 6/5  —  お取り扱い書店が全国で増えました。
2019 5/31 — ECでの販売を開始しました。
2019 5/31 — MOMENTのTwitter / Facebookを開始しました。
2019 5/31 — MOMENTウェブサイトを公開しました。
Tweets
Radio
MOMENT Radio
MOMENT radioでは本号の取材のために巡ったデトロイト・台湾・鳥取について様々なゲストを招き、話していきます。
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Why we started moment.
Editor's Note  
デトロイトは1967年の暴動や2013年の市の財政破綻が象徴するように、歴史上いくつもの苦難を経験してきた。そこには自動車産業の不振のみならず、人種差別や都市のスプロール化など、さまざまな構造的な問題が折り重なっている。それでも2020年のいま、中心部には不動産投資が戻ってきており、オフィスビルの一角にはWeWorkのスペースがあり、大通りには人気D2CブランドのWarby ParkerやBonobosの路面店が並ぶ。一方で、そこから車でたった10分の住宅街では芝生の庭のある一軒家が並ぶあちこちで、空き地や廃屋が目につく。歯抜けのままで、街がどこまでも広がっていく。

自分たちが暮らす街とはあまりにも違う状況にも見えるこの光景も、いまや対岸の火事とはとても思えない。人と人との接触も地域をこえた移動も絶たれてしまった先に、私たちを待っているのはどんな風景なのだろうか。時代や情勢が大きく動くとき、浮き彫りになるのは私たちの社会や都市の基盤となるシステムの綻びだ。目先の対応に追われる裏側で、根本的な課題はより強固に立ち現れてくるのだ。そんな都市の変わらなさを目の前にして、ときに思う、「私たちにできることは何もない」と。

本号の取材で訪れたのはデトロイト、台北、鳥取。どこも決して経済成長著しい都市ではない。しかしそこで出会ったのは、変わらない現実にぶつかりながら、人が都市とどう向き合い、どのように介入するのか、その種々の実践のあり方だった。それは在りし日の街の姿を取り戻そうとするノスタルジックな退行ではなく、地域に深く根ざしつつも臆さず変化に踏み出していくトランスローカルの歩みだ。本号が、旅することのできない私たちがともに境界をこえるためのモビリティとなることを願う。

2020年5月 白井 瞭
Credits
Issued by:RE:PUBLIC
Editor-in-Chief : Ryo Shirai
Design : Shohei Iida, Yuki Shimooka
Editorial Team : Yumiko Matsumaru, Erika Meneses Inoue, Fumiko Ichikawa, Hiroshi Tamura, Hiromi Kimoto, Yuki Uchida, Tomo Kihara
Special Thanks : Bryan Boyer
Web Design and Development :Tomo Kihara
Illustration : Manshen Lo
Feature Content 1 - PHOTOGRAPHS :
Jacob Lewkow & All images courtesy of Akoaki
Feature Content 2 - PHOTOGRAPHS : B3 LAB & Plan b
Feature Content 3 - PHOTOGRAPHS : Kazumasa Harada
Magazine Video : Nanako Ono
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Mail    https://re-public.jp/